「毎日コツコツ」だけが能じゃない!〜マイブームのすすめ

2015年01月23日 00:00

年末のプレゼンテーションが終了直後、

"Well done!"の舌の根も乾かぬうちに、

生徒達に大量の宿題をだしました!

 

このことは前々回のメッセージでお伝えしています。

 

どんな宿題かともうしますと、

"Frozen"のスクリプトの全写し(歌も含めて)2回やること、です。

宿題はここまで。

 

あいかわらず結構な量です。スパルタです。

手が痛くなるでしょう。

クリスマスプレゼントとともに

新しいノートも渡しました。

(今持っているノートには到底書ききれないので!)

提出日は年末年始を挟んだ約一ヶ月後でした。

冬休みの宿題、というわけです。

 

でも、もう一歩踏み込んで

「3回目のコピーを終了した人にはプレゼントがあります!」

のメッセージもつけておきました。

 

さて、年明けのレッスンの日、三回目まで出来た子は1人。

彼女は無事にプレゼントをゲットし、

みんなの羨望をあつめました。

 

そこで、生徒達のリクエストに応え提出日を伸ばし、

今週もう1人が三回目を達成してプレゼントをゲット!

 

3回分のコピーまでいかなくとも、

他の生徒さん達も文字が格段に上手くなっています。

 

子供達が苦手なスペースの取り方が

ページを追う毎に一定になったり、

繰り返し書くうちに

苦手だった文字を克服している様子がわかります。

 

目の前に人参をぶら下げて

生徒達を走らせている様ですが、

実はこっそり企んでいます。

 

「毎日コツコツ」だけが能じゃない

 

私達は「毎日コツコツ」というフレーズに

随分縛られすぎているように思います。

 

通信教育はじめても三日坊主。

ダイエットをはじめたのに

気づいたら始めた事さえも忘れてた!

なんで私はいつもこうなの?

 

そうやって私達は

「毎日コツコツ」できない自分を

責めようとします。

 

確かに私も

「英語のビデオを毎日少しずつみましょう!」

なんて旗をふっている1人ですが、

当の本人が

日記を数ヶ月分まとめてつけるような輩です。

 

でも或る時から

私はこんな自分を責めない事にしました。

 

それは短期間に何かに集中する、という

「マイブーム」の

強力なパワーに気づいたから。

 

このブームを取り入れて上手く乗りこなすと

「毎日コツコツ」なんて必要ない!ってくらい

やる気とワクワクが湧いて来ます。

 

 

子供の頃の「マイブーム」

 

私が小学生の頃は、数週間単位で

様々な遊びの「ブーム」が押し寄せて来たように思います。

 

ゴム跳び、

缶蹴り、

あやとり、

鉄棒、

縄跳び。。。。

 

例えば縄跳びが流行っているときは

寝ても覚めても縄跳び。

時間があればいつでも縄跳びをして

次の技をクリアしたい、

そう遊びながら挑戦したものです。

 

私は

短期間に一つの事を集中してやることが

遊び同様学習にも好影響を与えるはず

と思い、この宿題を出したのです。

 

プレゼン前は「耳・口ブーム」で、

聞いてマネして発声する、動的な英語練習をしてきました。

今度は

冬休みのまとまった時間を利用して、

英文に向き合う静的な練習に挑戦して欲しかったのです。

 

写す、ということは単純作業です。

考える必要はないので、

ノートを広げて鉛筆さえもてば

わりと気楽に始められるものです。

 

ところがしつこいまでに

自分と向き合って大量にコピーをすることで

英語の「クセ」に気づくチャンスがやってきます。

 

例えば th。

例えば ch。

 

生徒達は既にスクリプトを自力で読めるくらいに

読み込んで来ましたから、

単純作業をくりかえしていくうちに

「自分の力」で気が付き

「自分の力」でこの発見をひろげ

その他の法則への気づきにつなげていくことができます。

 

 

「毎日コツコツ」では得られない達成感

 

「毎日コツコツ」は確かに大切なんです。

でもその「一日」に大きな達成感を味わう事は

難しいのではないでしょうか。

むしろ、たとえば「3ヶ月間毎日走る」と決めたら

確かに達成感は徐々に、そして最後にはついてくるでしょうが、

毎日その人は自分の決心に駆り立てられて行動する、という

プレッシャーの中で過す事になります。

 

「マイブーム」は勢い!

〜やり遂げたときの達成感・充実感は短期、長期にわたる

 

翻って学習における「マイブーム」は勢い、です。

目標は至近距離にあるので

必死に短い時間をかけて取り組みます。

 

コピーをしてくれた子達も計画をたてて

「毎日コツコツ」したわけではないそうです。

 

でもその晴れ晴れとした顔といったら!

 

集中して努力して、

その結果がすぐ感じられる事は

達成感を味わうチャンスを即体験できる、ということです。

 

どんどんこの「スカッ」とした感じを

子供達に味わって欲しい、と思います。

 

 

3回目を達成してくれたRちゃんのお母様から

今日感謝のお言葉を頂きました。

コピーをただひたすらしただけなのに

英語の能力がグーンと伸びたのを

はっきり感じられたそうなのです。

 

当レッスンでは、短い絵本を

読み倒し、

発音に注意し、表現力豊かに大きなこえで音読し、

暗記し、

言葉をバラバラにしてパズルのように組み立て

言葉を変えて別の文に発展させてまた読み、

最後にはコーチの読む本文を聞きながら

ノートに書き写す

 

そんな事をしています。

 

今日Rちゃんはコーチに

「『聞いて書く』に挑戦したい」

と初めて言ってくれました。

そして私が読み上げる英文を丁寧にミスなく書き上げ、

合格の丸を二つの絵本にもらいました。

 

これは徹底的に書き続けるブームを経験したことで

「文字」や「書く」ことに

興味を持つようになってくれた証拠で、

「ブーム」のもたらす短期的な効果だと思っています。

 

例え一過性のブームだとしても

スカッとした爽快感、達成感を学びの中で味わうことで

新しい事に挑戦するやる気が出てくるんですね。

 

 

それでは「マイブーム」のもたらす長期的な効果はどうでしょう。

ある人物のお話を紹介いたします。

 

 

 

先ほどコーチは日記をまとめて数ヶ月分書く

と打ち明けましたが、 

 

ところがどっこい

今、

一年分をまとめて書いています。。。

 

私は10年日記をつけていたのですが

今年はゆっくり毎日を振り返る時間もなく

慌ただしく過して来ました。

 

ところが知り合いのFacebookの投稿をみて

自分が10年日記をつけていたこと、

そしてそれがちょうど2014年をもって終っていた事に

年が明けて二週間ほどたった頃に気づいたという状態!

 

でもね、やっぱり私、

「毎日コツコツ」できないんですよ。

 

その証拠にこの10年間の日記を振り返ってみても、

 

殆どが、

 

まとめ書き。。。。

 

手帳をみながら一気に数ヶ月分をを記入してきた。

 

ところが

その「まとめ書き」の最中は

脳の中が振り返りブームになっていて、

あの時こうした、ああだったよな、とか

すごく楽しく、

人生のまとまった時期を咀嚼し、反芻していたんです。

 

まあ、このブームも結局去るわけですが、

この爽快感、楽しさを経験しているので

プレッシャーなく、懲りずに

次の「まとめ書き」に挑戦できる

というわけです。

 

もしここでわたしが

「毎日コツコツ教」を崇拝する信者だったら

すぐ不真面目な自分を責めて

10年日記を続けることはできなかったでしょう。

 

相変わらず検証もない持論をぶちまけてきましたが、

今回も長文に最後までおつきあい頂きましてありがとうございました!

Coach Mariko

 
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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