テストという適度なストレス 〜 楽しみと負荷のバランスの取り方

2014年03月08日 19:56
皆様今日は。とうとう春ですね!
日当りの悪い我が家の梅は今満開。
メジロが蜜を吸いにくる姿がとっても愛らしいです。
 
さてつながるえいごより
暫くぶりのメッセージをお届けいたします。
 
 

テストという適度なストレス
~「楽しみ」と「負荷」のバランスの取り方

 

先日大人クラスの生徒さんと
「テストや宿題がないと、なかなか勉強できないよね」
という話をしていました。
 
実は。。。長女と二女が英検を受けることになり、
私も便乗してきたんです。
 
以前のメッセージで
「私自身は英検もTOEICも今後受けることはないでしょう
というようなことを書いたのですが、
 
 
そう書いて皆さんに送信した直後、
「今こうやってお教室をしているわけだから、
『受けない!』って公言するってのはどうなわけ?」と
自分に突っ込みをいれていました。
 
いつか受けた方がいいかしらね、
でも面倒だわ。。。としらばっくれていたところ、
娘達が受験することになったので、
渡りに船。
 
一人だったら結局受けなかったでしょうから、
周りの人の力ってありがたい。
たとえそれが自分の子供であれ。
事を成したいのなら周りの人の助けを頂いて、
巻き込んで自分の支えにするっていうのは
しごく正当な作戦であります。
 
結果は
3人は初めての英検で
それぞれ3級、2級、1級に合格することができました。

 

というのも、

昨年の春から小5の長女が中学受験をしたい、

と言い出したのが発端です。。。。

 

私はどうしても受験戦争に巻き込まれるのが嫌で、

長女の訴えを聞いて聞かないふりをする、

という母親としてどうなものか的な態度で

やりすごしてきたのでしたが、

ついに昨年末からそうもいかなくなったため、

塾を探して相談したり色々と調べたりと

非常にバタバタとすごしてきました。

 

そうしますと娘は英検の資格をとらないといけない、

ということがわかったので、

そこに二女と私も乗っかり、

親子三人受験してきたのです。

 

さて私も一級の過去問とやらを購入し、

問題をといてみたのですが、

英検の問題って凄い!

 

いや、本当にびっくり。

よくできてるんですよ。

 

とくに長文なんか読み物として純粋に面白い。

語句問題は「へ????」と

聞いた事がない言葉がわりと出てくるので、

ちゃんと辞書を引く、

という当たり前の作業を行いました。

そうすると、辞書も面白いんですね

(今更ながら気づく)。

 

引いた言葉の例文からまた気になる語句を調べて、

類語を調べるとまた気になる言葉が。。。と

めどなく調べ地獄に陥りますが、

これが大変興味深く、

良い練習になりました。

 

この点に付いてはいつか別のメッセージをお送りしたいと思います。

 

そんなわけで今では私の悪い癖

「知らない言葉が出て来たら適当に想像する」

が修正されて

「知っている言葉でも気になったらとりあえず調べる」

という前向きな態度に変わったんです。

これは試験の巧妙であります。

 

おまけに試験中のことですが、

びっくりするくらい隣の人の鉛筆の音がうるさいんですよ。

殆ど妨害です。

なにせ一級は最初は語句の問題、

次に長文、最後にエッセイを書くという流れなのですが、

この方、いきなり最初に長文エッセイを書いている!

それもこれでもか!

というくらいかちかちシャーペンの音をたてながら。

 

「ちょっと、煩いし、順番ちがうし、貴女大丈夫なの?」と

こっちも気になりだすと集中がとぎれます。

 

そこで、

「あ、そういえば受験生の時って耳栓必須持ち物だったな」

とか思い出すわけです。

そうだ、娘が受験する時は耳栓忘れずに!って

言ってあげられるなとか、

自分がテストを受ける事で気がつく事がたくさん。

 

大人になると自分が子供だった時の事を忘れてしまいがちです。

 

学校や塾という場で

日常的にテストを受けている子供達の心に、

少しは寄り添えるかもしれない、

といういいおまけが付いてきました。

 

さてお隣のお姉さんは相変わらずうるさいので

中々身を入れて文を読む事ができません。

ところがある長文を読み始めて

やった、これで集中できる!と思ったんです。

 

それはオーストリアの哲学者で文明評論家だった

イヴァン・イリッチに関する文章。

この人はなんと

1979年にDeschooling Society「脱学校論」というものを

提唱した方なんですね。

つまり、真の学びのためには学校なんかなくしちゃえ、

という発想です。このおじさん(知りませんでした)すごいじゃない!と

ワクワクしながら読んでいるうちに、

隣のお姉さんの事はすっかり忘れてしまう事ができました。

 

「楽しむ=集中力」というパワーに助けられた出来事でした。

 

ちなみにイリッチさん、

googleしてみると「脱病院化社会~医療の限界」という著作も

出されています。

70年代に既に「社会システムの限界」を見越して

世に問いかけて来た方なんですね。

これから色々調べてみたいとワクワクしています。

 

こうやって振り返ってみると

テストという適度なストレスを利用しながら、

楽しみと負荷との丁度良いバランスをとることが

学びには有効であるということに気づかされました。

 

長女の受験で何かとこの一年騒がしい砂田家になりそうですが、

これも娘から私への気づきのプレゼントなのかもしれません。

 

本日もおつきあい頂きましてありがとうございました。

 

Coach Mariko

つながるえいごはユニセフのスクールフォーアフリカサポーターですつながるえいごはユニセフ スクールフォーアフリカマンスリーサポーターです。

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