夏のメッセージ vol.3「発音を柔軟にとらえる、ということ」

2013年08月29日 12:44

 

皆様おはようございます!
明日からまた、レッスン開始ですね。
 
・小学生クラス(1)10:00~
・小学生クラス(2)11:30~
・大人クラス 13:30~
・親子クラスの皆さんは9月9日10:00~
 
です。どうぞよろしくお願いします。
 
さて、つながる英語夏のメッセージも第三回目になりました。
 
前回のお話の中で「子供の前で自分の発音を卑下しない」という要注意事項をお伝えしました。
 
今回は日本人がことさらに気にする「英語の発音」のお話です。
 
 * * *
 

発音を柔軟にとらえる、ということ

 
グローバル化が加速する中で、
人口比率の高いアジア人が英語を話すようになると、
イギリス英語やアメリカ英語の発音は絶対的でなくなります。
 
英語は「上手に話すこと」が重要なのではなく、
「英語でコミュニケーションができること」がポイントです。
 
人から聞いた、ある会議の場でのこと。
アジア数カ国から集まった大勢の参加者の中にアメリカ人が1人いた。
このアメリカ人に対して「貴方の英語の発音はよくわかりませんね」とあるアジア人の参加者がきっぱりと言っていたそう。
将来的にこういう場面が増えてくると思うとなんだか面白いですね。
 
言語は常に変化をする宿命を持っています。
この日本という国の中でも方言の多様性に注目すれば、
私たちは英語の発音に対してもっっとおおらかに構えたほうがよいのではないでしょうか。
 
実際に、私が高校生の時10ヶ月留学したNY州のある町は、
移民の流入があまりなく、
学校には中国系の生徒が数人。黒人生徒も2人、ヒスパニック系も数名で、
あとは全て白人・ユダヤ系が占めている、というアメリカの中でもかなり偏った人種構成でした。
 
いかにもNYなまり、といったRの発音の強い英語を
当然のことながら大人も子供も澱みなく話していましたので、
私はどうしてもこの発音で英語を話さなくてはいけないのだ、と
自分を縛っていたところがありました。
 
その思い込みは、
10ヶ月の留学を終了して日本に帰国した1991年から
2006年も終わりになる頃テキサス州に引っ越すまで、15年間もの間続きました。
 
クリスマスカードを日本の家族や友人に送ろうと、
まだ新しい町で慣れない中訪れた郵便局で長蛇の列に並びました。
 
その時、人々の話している言葉に耳をすませるうちにどんどん頑な心が解れ、
ほっとした気分になったことを昨日のことのように覚えています。
 
私達家族が住んだ、テキサスはヒューストンの郊外は
インド、中国、台湾、メキシコ、南米からの移民が多くて、
みなさんそれぞれのお国なまりの英語を全く気にもせず、
どうどうと「私の言うことを聞いて頂戴」と自己主張しているんですね。
 
私も一時的に「日本からの移民」であるわけですから、
日本語なまりの英語、間違いだらけの英語で体当たりだ、と本当に気持ちが楽になり、
長い待ち時間にもイライラすることなく、
周りの人達とおしゃべりに花を咲かす余裕ができたのです。
 
当然それまでもTVやその他のメディアで
様々な形態の英語を聞く機会は沢山あったはずなのですが、
どうもピンと来なかった。
 
そういうGlobal Englishが日常である場に
自分が実際に置かれて初めて実感できたのだと思います。
 
 
 
ですから小さいうちは「英語の正しさ」に重心を置かない。
「英語を使いたい時に使うことができる」ことが最も重要であることを念頭において頂き、
常にお子さんを励まして頂きたい、と思っております。
もちろん大人のかたも同様です。
 
 
しかしながら当レッスンにおきましては、アメリカ英語でコーチしております。
それは私自身がアメリカ英語を身につけて来たことも大きいですが、
ネットにおける情報、音楽や映画といったエンターテイメント、書籍などの総量では
アメリカに適うものはないからです。
 
ただ、正しく発音する訓練をしている、というよりは、
音の違いを聞き取れるために繰り返し「r,l, v,f, m, n,th」といった
日本人に難しい音を練習しているともうしあげた方がよいと思います。
 
一旦英語に興味を持ち、
自分で調べるようになればいくらでも英語の音の違いはわかるようになりますので、
家庭で「正しい発音・文法」にこだわる必要は全くありませんからご心配なく!
 
 
ここでとても面白い映像をご紹介したいと思います。
 
みなさんTEDをご存知ですか?
世界的に活躍している分野の方々を呼んで講演会をしているグループです。
その講演(Presentation)映像をweb上で公開しているのですが、
これが最高に面白いのです。
ご紹介する映像では、Sarah Jones という女優が
まるでカメレオンのように出身もキャラクターも年代も違う女性達を演じます。
 
このパフォーマンスを
人権、人種、移民問題を新しい視点から見つめるものとしてとらえることもできますが、
まず私たちはGlobal Englishのショーケースとして
純粋に楽しくみてみませんか?
何か気づくことがあること請け合いです。
 
 
今回も長いお話におつきあい下さいましてありがとうございました。
これからも少しずつ皆さんにメッセージをお送りしていきます。
次回も「発音」のお話です。
 
Ms.Mariko
 

 

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