生徒様へメッセージ vol.5 真似るのが一番、ということ

2013年09月17日 15:20

皆様こんにちは。

今日は台風一過の秋晴れですね。

三日前に地面からにょきにょきっと顔をだしたばかりの彼岸花が、

今日はもう季節外れの花火のように咲いています。

 

前回は「体で覚える」「背中を見て学ぶ」「真似る」というお話を少しだけしました。
今回もその続きです。
いつも長いメッセージにおつきあい頂きましてありがとうございます。

 

 

 
真似るのが一番、ということ
 
日本の一般的な「教育」は、「勉強」という名の知識の詰め込みで成り立っています。
これは皆さんよくご存知の事実であり、
入試方法の大変革が起こらない限り、残念ながら変えることが非常に難しいものだとおもいます。
 
ただ、昨今、グローバル化競争における大学の意識改革もあり、
受験にもやや変化が起こっているようですね。
どんどん世の中が良い方法に変わって来てほしい、そう願ってやみません。
 
さて、「英語を勉強してはいけません」はMs.Marikoのスローガン ともいえます。
言い換えると、「英語は真似る」「体で覚える」が大切、ということです。
しかし体で覚える、というと
なんだかノートにぎっしり単語を書き連ねて覚えることを連想してしまいそうですね。
 
そうではなくて、「声に出して使う」と言った方がよいのかもしれません。
 
なぜ英語を勉強してはいけないのか?
 
以前から申し上げていますように、
勉強するとまず、間違えることを恐れます。
この心理状態は英語を話す上で決定的に私たちの勇気を挫きます。
 
更に、勉強すると
「考える」「感じる」「自分で調整して、試しながら試行錯誤する」こともできなくなります。
 
前回申し上げたように、
職人が一人前になるため体を使って、
試行錯誤を地道に繰り返す時間的余裕がなくなるのです。
 
悲しいかな、勉強は殆どの場合テストのためのものです。
そうすると先にも述べたように「記憶する」ことに時間の大半を割かれてしまうのですね。
 
私が小学校のころ(学校は嫌いでした)、
初めて歴史の授業を受けてとても楽しかったことを覚えています。
しかしそれもだんだん とつまらないものになっていってしまいました。
 
なぜかというと、先生の説明がほとんど。
そして、大事なことを沢山暗記しないといけないからです。
今でも、「あーあ、早く大人になって、テストなんか関係なく、歴史の本をゆっくり読んでみたいなぁ」
と思ったことをはっきりと覚えています。
あれは小学校何年生の時だったのでしょう。。。。
 
つまり、私は自分なりに「捉え」「考え」「感じる」時間が欲しかったのだと思います。
ただ、学校が嫌い、勉強はつまらない、とずる休みしたり勉強をさぼったりする気概や勇気もなく、
ひたすら毎日学校に通いました。
 
そんな受け身の私に変化が訪れたのは中学一年になって、
英語の授業が始まってからだと思います。
今までは先生の言っていることも、教科書も、
つまらないけれどしなくてはいけないものだと思っていたので、なんとかやっていました。
 
ところが英語の教科書をみたり、
クラスを受けて初めて「つまらない」「この方法はなんだかおかしいぞ」とはっきり思ったんですよね。
 
なので、テスト勉強はせず、教科書をはじめ手に入る英文をとにかく声に出して読んでいました。
 
それが楽しかったし、それが英語の身につけ方だと思ったのです。
 
私のしていたことは徹頭徹尾、「真似」でした。
ラジオで聞いた英語の発音やアクセント、語尾の上げ下げ、文章の区切り方、
話している人の気持ちや息づかいまで良く聞いて、
手元にある英文を同じように読んでみようとして いたのです。
 
もしかしたら英語を身につける、
というよりもモノマネ大会に出場する芸人に近い?かもしれません(笑)。
 
参考までに、私は中学高校での授業以外に特別な教材を使ったり、
英語教室に通ったことはありませんでした。
高3の夏の留学前準備も特にしませんでした。
実は17歳で留学する前、留学機関の計らいで準備もなくいきなり受けたTOEFLの点は、
ほぼアメリカの一般大学へ留学できる点数でした。
 
これは、私が「学校の勉強をしなかった」からだと思います。
 
ちなみに、中高の英語の成績はわりとよかったのではないかと思いますが、
辞書を引くのも面倒だったので、単語の意味も「大体こんな感じ?」という程度で覚えていました。
文脈の中で想像するという作業をいつもしていたので、
つまらないミスも結構していたのを覚えています。
よく英語の上手な生徒はESSでスピーチ大会に出る、
というようなこともあると思いますが、
部活動一筋だったので、とにかく一切特別な訓練はしませんでした。
 
英文をバラバラにして、
SVO....と解析して、単語やイディオムを徹底的に調べて。。。というのが苦痛でした。
中間・期末テスト前になると「ああ、勉強しなくちゃいけないな」と思うのですが、
毎回のごとく気がのらないので、
そんな時は教科書をただ声に出して読むことで済ませていました。
「読む」ことは好きなのでそれくらいなら出来ました。
頭の中で英語を日本語に訳すこと無く、そっくりそのまま受け入れようとしていたと思います。
 
でもこの方法って、何かに似てませんか?
そう、子供が言葉を習得する時と同じ方法なのです。
 
おつきあい頂きまして、ありがとうございました。
次回もこの続きで「真似る」についてのお話です。

 

つながるえいごはユニセフのスクールフォーアフリカサポーターですつながるえいごはユニセフ スクールフォーアフリカマンスリーサポーターです。

支援についての思い

コーチからのメッセージ

お問い合わせ先

つながるえいご english studio admin@tsunagarueigo.com