生徒様へのメッセージ vol.6

2013年09月27日 11:38

 

前回は随分ざっくりした私の体験談から
「真似る」の効用をえいやっという勢いで説いてしまいましたが、
まだまだこんな感じの力技でしばらく続きそうです。
うまく最後にまとまるか。。。
今回も「真似る」のお話しです。
 
好きこそものの上手なれ、ということ
 
さて、10ヶ月の信じられない程あっという間の留学から戻ってくると、
歯を食いしばり涙の受験勉強でした。
私の成績では英語に時間を割く余裕などなかったので、
他の科目だけを勉強しました。
大学に入ってからも授業で英語は学んでいませんので、
振り返ると私にとって英語を勉強しなければいけない環境は中学、高校、
そしてこの留学をもって終わりだったのだと思います。
 
ちなみに大学一年生の時に受けなくてはいけなかったTOEFLでは
海外大学院入学レベル、
会社入社後受けなくてはいけなかったTOEICも上位2パーセントでした。
「受けなくてはいけなかった」から受けましたが、
準備は殆どしませんでしたし 、これからも必要なさそうなので多分受けないかなと思います。
私にとってテストのための勉強は「つまらない」し、
そうしているうちに「英語が嫌になりそうだ」からです。
 
 
なんでも嫌いになったら最後、手を付けることができなくなりますよね。
 
英語を勉強してこなかった私には、
「もうすこし単語量を増やさなくちゃ」とか
「TOEICで何点目指そう」という数字目標は
残念ながらあまり意味をなしません。
(が、テストを受けてみたい生徒さんがいらしたらもちろん喜んでお手伝いさせて頂きます。)
 
しかしながら、英語は聞いて、読んでいたんですね。
日本語でするのと同じように、
英語で好きな映画やドラマを見て、小説を読んでいた。
ただ、 興味があるから、
わからないことがいっぱいあっても面白いから
自分なりに捉え、考え、感じる、という作業をそっくりそのまま英語でしていたのだと思います。
 
前回、このように身の回りで見たり聞いたりする言葉をそっくり真似て繰り返す作業が、
赤ちゃんの言葉の学び方と一緒である、ということをお伝えしたと思います。
 
重ねて申し上げます。
最初に文法や理屈や蘊蓄はいらないのです。
ただただ聞いて、真似て声に出すを続ける試行錯誤を経、
舌や口周辺の筋肉の使い方をマスターし、
言葉に感情を込めて話すことができたとき、英語をモノにすることが出来る。
 
そして会話が成立する度自信を深めることができるのだと思います。 
 
 
そうは問屋がおろさない
 
ちなみにこんなに力説しながら水を差すようですが、
この方法ですと大抵の方は大きな壁にぶつかります。
 
なぜかというとモノマネをして言語を習得するには
それが「生きていく上で欠かせない」赤ちゃんや子供であることや
「英語が好きである」私のような性質が条件としてあがるからです。
 
つまり「目的・ 動機」がモノマネを促すため大きく作用するのです。
 
 
子供はモノマネが大好き
 
我が家の4歳になったばかりの娘は
とにかくなんでもお姉ちゃん達や私のようにできるようになりたい、と真似をします。
字は読めないのに、絵本を片っ端から暗記していて、
絵を頼りにどんどん声にだして読んでいます。
 
これはいつも私たちがしていることなので、だから真似したいのです。
 
そして絵本が連れて行ってくれる世界が美しく、時に恐ろしく、時にわくわくの大冒険だから、
本が好きだから、読めるようになりたいのです。
 
やはり本が秘める力には計り知れないものがある、と言わざるを得ません。
なぜならば絵本を読むに は常に「捉え 」「考え」「感じ」「想像し」「声に出す」ことが必要で、
反射的に試行錯誤を繰り返す作業になるからです。
 
残念ながら英語は学校の授業を受けたり、週一回英語塾に入るだけでは身に付きません。
まわりに英語があり、真似したい!と内側から湧き出てくる本人の気持ちこそが要なのです。
 
「レッスンで読む本や、おうちにあるこの本を私も読んでみたい!」と願うから真似をするんですね。
 
ちょうど9月17日の日経新聞に
日本人の英語に詳しい明治大学政治経済学部マーク・ピーターセン教授のインタビューが載っていました。
 
「日本の英語教育は内容が薄い。」
「中学生向けの英語教科書の80語の短い文中にも
ネイティ ブからするとおかしく感じる部分が10カ所もある。
冠詞の使い方、文章の切り方、代名詞の使い方などだ。教えていない文法をつかわない『配慮』が原因で、
無理が起きている」
「外国語は自発的に学習するもの。楽器やスポーツと同じ。
『6年も習ったのに英語が使えない』という意見を聞くが、使えるようになる練習をしていないだけだ」
との厳しい意見です。
 
 
正直言ってこの記事を読み、スカッとしました。
私が感じて、疑問に思っていること、学校の教科書の問題点をバッサリ切っていますね。
学校の教科書って、読んでも楽しくないのです。
聞いても美しくないのです。
柔軟で純粋な、美しいものを希求する子供の心を全く顧みていないのです。
この点については後日またの機会におはなしできたらと思います。
 
さらに「使えるようになる練習をしていない。」「(語学の習得は)楽器やスポーツと同じ」
 
まさにその通り、私が常々生徒の皆さんにお伝えしていることと一緒です。
 
つながるえいごでは生徒の皆様に「真似したい!」と思ってもらえるような英語をご提供し、
「勉強するのではなく練習・訓練」を促すよう、精進してまいりたいと思っております。
 
 
次回は 本当は英語を勉強してもいい です。
 
えっ?だって今まで勉強しちゃだめだって言ってましたよね!?
なんだか逆説的なタイトルです。お楽しみに。
 
Ms.Mariko 
 

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