生徒様へのメッセージ vol.7 「本当は英語を勉強してもいい」

2013年10月05日 11:52

 

またしても恐縮ですが、私の経験談です。
 
夢を持つ、ということ
 
大学時代の外国語で私はドイツ語を選択していました。
(私の行っていた学校は英語と第二外国語の二カ国語を学ぶのではなく、
一カ国語だけ選択します。
英語を選択することもできますが、そうはしませんでした。)
 
私は随分とアメリカかぶれのようですが、
実は本というとドイツ文学を好んで読んでいたので、
親近感があったことからドイツ語を学んでいました。
 
しかし申し込みのぎりぎりま で韓国語にも興味があり、
どちらにするか悩みました。
 
大学2年の夏、
学校の夏期プログラムで南ドイツのミュンヘンで語学留学があり、
仲の良い友達が一緒に行かない?というので
参加することにしました。
 
初めてのヨーロッパでしたので、
学校が始まる前にイタリアや、
友人を訪ねてハンガリーに行ったりと自由気ままに過していました。
 
語学学校が始まると、まずクラス分けテストがあります。
予期せぬことに一番上のクラスに振り分けられ、
日本人が1人もいないクラスになってしまいました。
 
このクラス単位で一ヶ月ずっと行動するので、
学校が始まると日本から来た友人達とは何をするのもバラバラです。
 
さて私のクラスの仲間達と言えば、
確か社会人が6人、大学生が私を含め3人。
今経済破綻の続くヨーロッパ各国ですが、
当時もドイツはダントツの安定感を備え、
近隣諸国からはドイツ語、ドイツ経済を学ぼうとする若者が多く、
このクラスの生徒構成もそれを反映していました。
 
社会人の職種はジャーナリスト、ホテルマン、銀行マン、研究者、などで
チェコ、イタリア、スペイン、たしかブルガリアの方もいたと思います。
 
社会人がドイツで職を得ようとしてドイツ語を学んでいる訳ですから
内容は自然と高度なものにならざるを得ず、
私はあっという間に落ちこぼれになってしまいました。
 
教材も新聞記事などで、とにかくわからない。
当然のことながら授業は 全てドイツ語。
ディスカッションもあります。
一番辛かったのは宿題でした。
 
さて、ここで私は一念発起、石に食らいつくように頑張りました。。。。
という話になればさぞ格好良いのですが、
残念ながら全くそうはなりませんでした。
 
私は自分自身が情けなくなってしまったのです。
 
それはドイツ語がうまく使えないからではないのです。
何故自分はドイツ語を勉強しているのか、
わからなくなってしまったからです。
 
夢に向かって全力で挑戦する人の姿って、素敵ですし、眩しいですよね。
私のクラスの仲間達は、夢に向かって自信にあふれているように見えました。
でも私は自分にはドイツ語を学んだ先の「夢」 がないことに気づいて、呆然としていたのです。
 
所詮、ぬるま湯に浸かった日本の大学生が、
夏休みを利用して遊びに来ただけの話だったのです。
 
そう考え思い起こしてみると、
ドイツ語を学んだ動機もただなんとなく、でした。
ですがなぜか成績はいつも良かったので、
だから私はてっきりドイツ語が好きで、
学ぶ価値があるのだ、と思っていました。
 
私がドイツ語を学んだ理由は
「英語とドイツ語話せる自分」が目標だったのではないか。
私はこの「も」のためだけに今まで勉強していたのではないか。
 
そんな考えに捕われ、もう「も」の為に
やる気を今一度奮い起こすことができなくなってしまったのです。
 
そんなわけで、授業には出るものの、
終れば遊びに行くことばかり考えて、
知り合ったドイツ人の友人らと英語で話して遊んでいる、
という全く恥ずかしい有様でした。
 
 
だから、というとおかしいかもしれませんが、
わたしは英語に苦労する人々の気持ちが良くわかるのです。
 
彼らにとっての英語は私のドイツ語なのではないか、と時々思うからです。
 
英語は受験で必要だから
英語を話せると便利だから、格好いいから
 
多くの人々はこの「から」のために英語を身につけようとしているから、
そもそも腰を据えて勉強することが無理なのではないでしょうか。
 
しかし私がドイツ留学であった仲間達のように
夢を持って突き進む人は勉強しなくてはいけません
 
いえいえ、誰にもいわれなくても勉強するんですね。
 
 
夢があれば勉強は出来る
 
とすると
私たちが子供達に一番伝えなければいけないのは
夢をもつこと。
 
どんなことをしたら自分は一番輝くのか、
世の中にはどんな仕事があり、
それらがどのように社会をささえ、皆を幸せにしているのか。
 
そういう会話をもってサポートすることなのではないでしょうか。
 
塾に入れ、勉強しなさい、と言う前に
まず私たちは夢や希望を見つけるサポートをすべきなのです。
 
私たち親が輝くことは素敵ですが、完璧にすべてをこなすことは無理でしょう。
 
夢を実現しているのが私たち親でなくても、
世の中には素晴らしいことをしている人が沢山います。
 
そういう方の話をしたり、知り合いに輝いている方がいたら
機会をつくって会わせてあげることも大切だと思います。
 
ですからつながるえいごでは
夢を語りながら英語のレッスンを進めていこう、常にそう思っております。
 
今回も長文におつきあい頂きましてありがとうございました。
 
Ms.Mariko 
 
 
 

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