お教室を始めて四年がすぎ、
５年目の初夏を迎えています。
実はこの前の３月、
無事に初の確定申告を終えました！
以前このメッセージにも書きましたが、
軽い気持ちでこの教室を始めたにもかかわらず、
まず最初にしたことがこのホームページを作ること。
決して教室を大きくすることも
たくさんお金をいただくことも
目的にはしていませんでしたが
きちんと看板を出し、
住所も名前も明記することが
私の価値観の中ではとても大切なことでした。
まだ収入がゼロのときの話です。
そして所得が規定に達したら
きちんと確定申告をすることも
心の中で決めていました。
教室を始めてすぐで、
まだ生徒さんが十数名なのに
ホームページを見た営業や広告関連の方から
電話が相次いでかかって来て、
大変身のひきしまる思いがしたことを
今もよく覚えています。
看板を世の中に出すということは
事業主として
大変責任があることなんだ、と。
さて、
住所や名前を特定せず、
ブログで教室の情報を発信することもできたのに
なぜきちんと看板をあげることにこだわったか。
それは私が大学生で就職活動している時に
端があると思います。
「私は何がしたいんだろう。」
「人はなぜ働くのだろう。」
第一次就職氷河期だった
就活中に必死に考えました。
ノートを何冊も使って、
自分の人生を振り返りました。
すると
夢とか努力とかそういうキラキラしたものでなく
ごく現実的な回答が
自分の中で見つかりました。
それは
職業に貴賎はない、ということ。
どんな仕事にめぐりあったとしても全力を尽くすべき、ということ。
なぜならどんな仕事も社会の役に立つのだから。
そして働くことで親から自立し、自分自身を養う、ということ。
働くことで将来の家族を養う、ということ。
税金を納めて社会の一員としての義務を全うする、ということ。
すごく当たり前で
シンプルな答えですが
私自身とても納得できるものでした。
税金を納めることの大切さは
自分の内側から湧くように出て来たので
今も自然に私の中心にあります。
人から言われたから、とか
決まりだから、とかではなく
何においても自主的な思考のプロセスを経ることは
とても大事なのだと思います。
お金は巡るものなので
できるだけ入って来たら世の中に出して
循環させるべきという感覚も
その時強く感じたものです。
サラリーマンの夫の扶養から外れて
経費
所得税
国民健康保険料
国民年金
逗子市民税
と払うと
びっくりするほど手元に残りませんが（涙）
晴れ晴れしく
誇らしい気持ちです。
この気持ちは、何物にも変えがたい。
収入はちょっとでも多い方が
良いのかもしれないけれど
でも
人様に教育をするという立場の
端くれとして
この自尊心が
私を導いてくれていると思います。
私は数字がからきし苦手なので、
確定申告のタイミングを見計らって
昨年の春から
税理士の先生にお世話になって来ました。
今はクラウド会計ソフトもあるので
一人で頑張ることもできるのでしょうが
３月のプレゼンテーションのタイミングと
確定申告が重なるため、
私の精神的、時間的余裕
うちの家族と生徒さんの幸せのためにも
アウトソーシングするのが一番！
お願いしているのは
横浜に事務所をお持ちの
頼りになるベテラン税理士さんです。
大学卒業後、
税理士の資格をとるため勉強されていたたそうですが、
もうご両親の世話にはなるべきではない、と
生活費や資格取得の費用を工面するために
彼女自身で学習塾を開いて、
さらに大学生を雇ったりと、
塾にはたくさんの生徒さんがいらしたそうです。
そんなご経験もお持ちの方なので
温かくつながるえいごをサポートしてくださっています。
うちの微々たる金額ではありますが、
そんな先生の事務所の売り上げにもつながると思うと
それも誇らしい。
私が皆さんから頂戴したお金の一部が
またどなたかの収入になる。
その循環の一部になれたことは
１３年間専業主婦をして来た私にとって
社会を別の視点から見る基盤を与えてくれたような
そんな気がしています。
Coach Mariko
