雑談をしよう!

2017年05月31日 00:00

つながるえいごの多くの生徒さんや

うちの子供達の通っている小学校に

とても素晴らしい算数のM先生がいらっしゃいます。

 

長女も次女もお世話になったのですが、

M先生に教えていただいている間は

二人とも算数が大好き。

一生懸命工夫してノートをとっていたようです。

 

子供達から噂は聞いていたので、

昨年次女のクラスがM先生の授業で授業参観があったので

楽しみに様子を見てきました。

 

ちなみにM先生はクラス担任ではありません。

算数の専任先生なのです。

 

M先生の授業の入り方はとても自然。

すぐ学習内容には入りません。

まずは雑談で子供達のハートをキャッチ。

アイドルグループ「嵐」の大ファンである先生は

「嵐」ネタから開始することもしばしばなようで、

子供達は先生の話にグッと引き込まれ、

クラス全体であれこれワイワイ会話を楽しみながら

自然に授業に移行します。

 

びっくりすることに

雑談に時には10分15分くらい費やすこともあるようなんです。

なのに不思議なことに授業は予定通り進み、

さらには時間が余ることもあるそう。

みんなキビキビ学習をこなしています。

娘の話だと、毎回こうなんですって。

 

つまり最初の雑談はウォーミングアップ。

そう、いきなり休み時間から算数の学習に切り替えられない子供達

きっとたくさんいますよね。

 

心をほぐして、とびきり楽しい先生の話に集中することで

自然に学びたい意欲を引き出しているのだと思われます。

 

授業中も楽しさ満載。

みんな前に出て発表したくて、たくさん手が上がります。

さすがプロだと思ったのは

いつも授業に集中するのが苦手なお友達も

こぞって挙手をして

とにかく楽しそうに学習している。

 

学ぶべきポイントが山盛りの素晴らしい授業を

見学させていただきました。

 

そんなわけで、昨年くらいから

M先生を心のメンターとして

レッスンに入る前や、レッスン中に空気を変えるため

ちょっと雑談を楽しむことも意識的に取り入れることにしました。

今まではどちらかというと雑談を排除しようと努めてきたのですが、

逆を行くことにしたのです。

 

先生やコーチと生徒の間には

お互いを知り合って敬い合う人間関係がとても大切だと思います。

個人的な話をすることで

子供達が心を開いてくれることで

より良い関係の上に学習の基礎を築いていくことができるのだと思います。

 

私はどうしてもせっかちで、

時間通りにやることを進めないと

レッスン中に慌ててしまうこともあるのですが、

そんな時こそ

M先生の姿を思い出して

大きく息を吸って、

楽しんでレッスンを共有する仲間たちを眺めると

心に余裕ができて

ささやかな雑談を楽しめるようになったと思います。

 

 

おかげさまをもちまして、

毎年クラス数が増えているつながるえいごでは

春は私もスケジュールに慣れるのに

少し不安を感じながら船出します。

が、

毎年生徒さんたちからパワーをもらって

1、2週ですぐ慣れてしまうものです。

 

今年も4月から水曜日に小学生低学年クラスを新設しました。

当然入会ほやほやの子達は

まだレッスンの進め方や新しい仲間、

よく知らないコーチに慣れていません。

 

なのであえて日本語は封印せず、

最初は私もいろんな雑談をして見ました。

 

するとみるみるクラスの一体感が高まり、

今ではレッスン導入のbreathing exercise (呼吸法)が

どのクラスよりも集中して上手にできています。

M先生のおかげと感謝しています。

 

もちろん英語オンリーのレッスンの良さも当然あります。

ネイティブの先生のレッスンの良さもしかり。

でも私しかできないレッスンを、と考えれば

英語オンリーにこだわるよりも

雑談を含めたり

文法的な??を日本語でさらっと説明してあげて

子供達のモヤモヤをすぐに晴らしてあげることも

とても大事だと思っています。

 

私自身を振り返っても、学校で習ったことの多くは

忘れてしまっているけれど、

先生の雑談はよく記憶に残っています。

 

特に中学校の歴史の先生の話がとびきり面白かった!

先生はカエサルやマルクス・アウレリウスの大ファンで

彼らの著書や逸話をベースにした

独特のユーモアのあるトークに引き込まれたものです。

そうして

「学ぶってことは楽しいものだ」と

先生の背中を見て吸収した何かが、

確かに私の中に今も残っています。

 


アインシュタインの言葉に、こんなものがあります。

「教育とは、学校で習ったことをすべて忘れた後に残っているものである。」

 

ちなみに生徒たちは日本語を話したい時は

"Excuse me.  Can/May I speak Japanese?"

と尋ねてから話すのがお約束。

 

しっかりルールを守って

楽しいレッスンをお送りできるよう努めていきます。

Coach Mariko

 

 

 

 

 

 

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