春の新しいスタートを祝って〜「お母さんとヤモリ」

2014年03月31日 11:09
みなさま今日は。
 
温かい春の日、如何おすごしでしょうか。
 
昨日の春の嵐で我が家のハクモクレンは全て散ってしまいました。
 
この時期の花では私はモクレンが格別に好きです。
あの、空に向かってつぼみを堅く閉じた立ち姿がいい。
まるでお天道様と自分だけのために私は咲くのよ、
というような潔さがあります。
 
そう考えてみると私はどんな花も蕾みが好きだなぁと思います。
エネルギーが満ち満ちて、
今か今かと花開くのをまつ、
ぴーんと張りつめた感じにワクワクさせられます。
 
花というのは儚いもので、
一度蕾がほころびれば風や虫にすぐ傷つき、
散ってしまいますよね。
 
しかし春のすごさはそこからで、
花が散るのを待っていたかのように、
新緑が吹き出して芽吹くところにも心を動かされます。
 
これこそまさに命の移り変わり、
別れと出会いをいつのときも鮮やかに展開してくれる、
自然の偉大さだとおもいます。
さて、ささやかなこの
「つながるえいごenglish studio」でも、
この春お別れと出会いがありました。
 
mommy and meクラスの親子4組が
幼稚園入園のためさよならです。
親子クラスの皆は本当に可愛くて、
みるみる大きくなって、
毎回こちらのほうが楽しませて頂きました。
 
 
mommy and me 2013のみんなと。
素敵なお花とメッセージありがとうございました! 
 
 
そしてG君一家がお父様のお仕事の都合でフランスへと旅立たれました。
G君一家には我が家が逗子に引っ越して来てからというもの
本当にお世話になって、
こうしてお教室をしているのもG君ママがいたからかもしれないな、
と思う程です。
 
そんなわけでみなさんの新しい生活と、
それを支える親御さん達にエールを送りたいと思い、
今回はこんなお話をしたいと思います。
 
 
お母さんとヤモリ 
 
今から14年も前の2000年1月 、
私は夫と共にクゥエイト空港に降り立っていました。
主人の初めての赴任先です。
それに先立ち、若干の準備を経た訳ですが、
そのなかで今でも忘れられない話があります。
 
海外生活の参考になるようにと、
赴任経験者のお話を伺う機会が夫の勤め先でありました。
そこでのある奥様のお話です。
お子さんお二人連れての駐在先は
確かインドネシアだったと思います。
 
長旅を経て、
くたくたになって新居に着くと、
(予め着任していたご主人が先にお住まいでした)
見たことも無い程大きなヤモリが
壁に張り付いていたそうです。
それを見てたじろぐお子さん達の姿を見て、
そのお母さんも子供達に劣らずくじけそうになりました。
しかしふと、
 
「慌ててはいけない」
 
と強く思ったそうです。
 
 
そして
「なんて立派なヤモリさん。
ヤモリは家守と書いて、
家に入ってくる小さい虫を食べてお家を守ってくれるのよ。
良かったわね!」
と子供達に話しかけた。
その言葉を聞いてお子さん達は
みるみる安心したそうです。
 
そう、これ がインドネシアでの最初の事件。
お母さんがもし
「キャー、嫌だわ、何これ。こんなのが家の中にいる」
と取り乱したら、
子供達は一気に新生活に不安をもちますよね。
 
つまり文化も価値観も違う海外で起こることを
お母さんが肯定的に捉えるか、
否定的に捉えるかで、
そこで過ごす期間の充実度が変わりますから、
皆さん何事もおおらかにとらえましょう、
といった話だったと思います。
 
この時私に子供はおりませんでしたが、
「どんなに不安でも肝っ玉母ちゃんを演じる」
ということの重要さを思い出させてくれるエピソードとして、
今でも大切にしています。
 
 
でもこれは海外の生活に限った事ではありませんね。
住まう場所がどこであれ、
日々親としての心構えの基本を教えて下さったのだとおもうのです。
そんな背景もあり、
英語を学ぶお子さんを持つ親の心構えとして、
しばらく前このようなことを申し上げました。
覚えていらっしゃるでしょうか。
 
「英語を楽しむために、してはいけないこと」
 
簡単に要約しますと、親として
・自分の英語を卑下しない
・英語を勉強やミーハーなもの、ファッションの域に貶めない
・話す機会があったら「体当たり」
「しゃべれない、いやだ、どうしよう」
と心の中で思っても、子供の前では見せない!
 
親としては失敗したら恥ずかしい、
という「減点主義」よりも、挑戦するのは素晴らしいという
「加点主義」を体現したい。
今の教育がまだどこを見ても「減点主義」であるからこそ、
家庭ではあの、ヤモリをみつけたお母さんのようでありたい、
とつくづく思います。
 
つながるえいごも御陰さまで2年目を迎えました。
2014年度も皆様の温かいご支援を励みに、
ベストを尽くして行きたいと思います。
何卒よろしくお願いいたします。

 

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