スピーチコンテストのご報告

2018年10月15日 17:06

少々日数が経ってしまいましたが、

外部のスピーチコンテストのご報告です。

(長くなりますがー)


初めての試み、

そして

私自身が何もわからないまま挑戦した

スピーチコンテスト。


それにもかかわらず

教室からは18人の皆さんが挑戦してくださいました。

ありがとうございます。

挑戦した皆さんが優秀なスコアで予選を終えました。


あとほんのちょっとの練習の差、

そこを感じてくださったのではと思います。

12月のプレゼンに繋がる経験になりましたね。


そしてつながるえいごからは9名の生徒さんが

400名近い応募者の中から選出されました。


本大会当日は9名全員が入賞に値するほど

大変堂々としたスピーチを

披露してくださいました。


中でも小学校低学年の部門で

加藤隆暉くんが

堂々の6位入賞を成し遂げました。

隆暉くん、

心よりおめでとうございます!

 

 


何がスピーチの本質なのか

スピーチを通して何を得て欲しいか



夏休み中の電話予選前日と

本大会前日は

特別レッスンを設けて

みんなで過ごしました。


特別レッスンといっても、

私の中では壮行会的な意味合いで。

だって挑戦することが素晴らしい!

ですものね。


楽しみながらも、

日頃の教室では伝えきれない

スピーチに関する心構えと指導ができたと思います。


さてさて、

ざっくりですが、

通常のレッスンや保護者の皆さんへのメール、

教室のHPや前日の特別レッスンを通して

このコンテストに備えて

どんなことをみんなに伝えてきたか、

そのエッセンスをご紹介します。


(このコンテストはスピーチの課題は決まっています。

皆部門ごとに同じ内容を話すので

スピーチ内容についての指導の必要がなかったことを

付け加えておきます。)


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みなさんコンテストへの挑戦おめでとう!

コンテストは自分らしさを大切にする

お祝いの場として楽しみましょう。


「目は口ほどに物を言う」ということわざの通り、

スピーチでは目や全体の立ち姿、

振る舞い、雰囲気がとても大切だよ。


だって見てくれている人に

心から「この子の話を聞きたい!」って

思ってもらわないと始まらない。


それは電話予選でも同じ。

電話でも立ち方、姿勢で

声の印象はびっくりするくらい変わるよ。
 

pronunciation (発音),

intonation(声の抑揚),

delivery  (全体的な伝え方)はもちろんのこと、

体や目線の使い方を徹底的に練習しようね。
 
 

練習を始める前のウォームアップも大事。

そう、社長?総理大臣?になった気分で

ガッツポーズをしたり、腰に手を当てたり。

座る場合は威厳を持った座り方をしたりして

少し過ごしてから練習を開始しましょう。

より効果的な練習になるよ。


本番もそうやって過ごして壇上に立とう。

あなた自身が自信を持っていないと

聞いている人も不安になるから。

だからウォームアップは大事なんだよ。
 


観客はあなたの味方。

みんなあたたかい気持ちで応援してくれていると信じて

全力を尽くそうね。
 


「こんにちは、はじめまして、私の名前は『○○○』です。」

自分の名前はみなさんが生まれて初めてもらったプレゼント。

宝物です。

ですから特に名前は大切に、

心を込めて丁寧にみなさんに伝えましょう。
 


練習をしすぎることは決してないよ。

本番は必ず緊張する、ということ、

今からしっかりイメージしておこうね。

そんな緊張感をいつも想像しながら自宅練習をしようね。

 

声は大きいほどいい!会場はとても大きいです。

すごく遠くに座っている人もいらっしゃいます。


でも大きい声を出すのが苦手な子もいる。

それでも大丈夫。

だってみなさんに伝えよう、と

努力をしている姿が大切だから。
 


そう、

この経験を通して自分を知ること。

そこがポイントだよ。


そして自分なりのスピーチの仕方を見つけようね。
 


スピーチには様々な表現方法がある。

自分にあった伝え方はどんなもの?

自分の強みを活かそう。

他の誰かになる必要はないんだよ。


よりよくお話を伝えるにはどうしたらいい?

常に自分の頭で考えよう。

コーチは、

みなさんがこのストーリーを楽しみながら伝えることが

とても大切だと思います。


他にどんなことが大事だと思う?

 

 
練習音源、ビデオは繰り返し聞いたり見たりしているかな?

何度も練習しているうちに、

間違えた発音や不自然なイントネーションが定着してしまって、

修正できなくなることがあるよ。

もう覚えたから、と安心せず、

自分のスピーチを厳しい目でチェックしましょう。



できればお父さんやお母さんにビデオをとってもらおう。

自分を客観的に見るのは難しい。

でも

画面の中の自分をみると、

ダメ出しが自然にできるはず。

何度もビデオに撮ってもらって、

完成度をあげていこう。
 


そう、何度も言うけど

自分で自分を見つめるのが一番難しい。

コーチ自身にとっても難しいんだ。


世界中の首相だって大統領だって

大きな会社の社長だって必ず

スピーチを練習している。

 

言葉で人にものを伝える、

理解してもらう

共感してもらうって

努力がいるんだよ。

 

でも小学生のみんなでもできるよ。

挑戦し続ければね。

君たちの年齢で

このように大勢の人の前でスピーチに挑戦する機会があるのは

素晴らしいこと。


そして感謝しようね。

一生の宝になるよ!

挑戦おめでとう!


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反省と得たもの


今回の経験を通して、

生徒たちがクラスや年齢を超えた

特別な時間を共有することができたことを

大変喜ばしく思っています。


私としても

みなさんの成長を間近に見ることができました。

それも、一人一人の頑張りはもちろんのこと、

保護者の皆様のおかげと心より感謝しております。

 

ですが、

 

結論を申しますと


当該スピーチコンテストには今後出場しません。

 



「来年は本大会に出れるように、

入賞できるように頑張る!」

と思ってくれているみなさんには大変申し訳ありません。

が、

何が語学学習やコミュニケーションの本質かがわからなくなったり

自分の個性を大切にすることに不安を覚えるような経験からは

皆さんを全力で守りたいと

思っているからです。


 

実は

前回の優勝者のビデオから

審査基準に関しては若干の危惧を持っていました。


結果的に今大会は

私からすると無用に見える

ジェスチャー、パフォーマンス重視な点が

教室としての目標と

異なることがわかりました。


そんなわけで、

私は大会終了後

生徒のみんなを

私自身が信じていない価値観のステージに

巻き込んで立たせてしまったなぁと

相当もやもやしていたのです。



でも、

そんな時でも

保護者の皆様からは

私の方針を信じてくださっていること、

参加してとても有意義だったこと、

などなど

たくさんの応援のメッセージを頂戴しました。


つながるえいごは

ご家族の皆さんの応援があって存在しています。

今回

そのことを

今までにも増して強く感じました。

 

さて、



審査に関しての疑問点は多々ありますが

ここで明記するのは控えます。


なぜかと言うとボランティアで運営されていること、

このような大会を長年設け続けてこられたことにも

敬意と感謝を表したいからです。


だってこんな機会をいただけなければ

気づかなかったことがあるから。
 


私がスピーチで重要視している要素、

生徒みんなに習得してほしい技能、

どこを目指すべきか

目指して欲しいか。。。


そこが今回のコンテストのお陰で

はっきりした。

つながるえいごの軸となるものが

より明確になった。

そういった意味で有意義だったからです。
 



ちなみに小学校での英語教科化に伴い、

技能の評価方法が確立されていないことと、

英語専門でない学級担任が成績をつけることについて

不安視されています。


語学能力を図るのは専門性も必要ですし、

複雑で手間のかかる作業です。
 


特にコミュニケーション能力については

どうしても活発な生徒に有利に働く懸念が

指摘されています。

 

その基準の曖昧さが

今回の採点にも通ずる点があるのではないかと

危惧します。
 


成績の評価というのは

子供のやる気に直結する

とても大切な要素ですので

この議論がなされないまま

英語が教科になることで

英語嫌いの子が増えませんように。。。と

私は祈っているほど。
 


そういった点から考えますと、

外部の大会への取り組みについては

しっかり検討をする必要があることに

今回はっきりと気づかされました。


また別のスピーチコンテストについてのリサーチは

検討していきます。


この度は皆様の応援&サポート

誠にありがとうございました。

引き続きご理解とご支援の程よろしくお願いいたします。


Coach Mariko






 

つながるえいごはユニセフのスクールフォーアフリカサポーターですつながるえいごはユニセフ スクールフォーアフリカマンスリーサポーターです。

支援についての思い

コーチからのメッセージ

2018年05月30日 13:08
2018年05月12日 16:29
2018年04月20日 12:21
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