冠詞考察その②

2016年07月01日 13:22

前回は英語を学ぶ日本人にとってやっかいな

「冠詞」のお話を書きました。

で、

どうしてこのトピックを扱ったかと言うと、

ひと月程前に鋭い生徒さんが

なぜSight Word Readersの"Dinner"で

最初は We get a crust.

We get cheese.

We get onions.

最後はWe get pizza!

なのか、質問してきたからです。

 

どうしてa がついたりつかなかったり、

最後にsがついたりするのかわからない、

と質問して

お母様からメールが来たことが始まりです。

 

うーん、良い質問ですよね。

以下が私の返信内容をさらに分かりやすくしたものです。

 


実は私が英語で一番困るのも、the, a, や複数形。

ネイティブの人に聞いても、

はっきりと理由を説明できない!

って言われる事もあるくらいです。

 

まずは複数形についてお話します。

日本語はリンゴといえばリンゴ。

いちいち何個なのか、数まで説明しないで話が通じる言葉ですね。

 

でも英語スピーカー達は数を言いたい!

なので、"Dinner"の中では

We get tomatoes.  We get onions.  

というように

ぱっと見て数えられる物については

 s や es をつけて一つ以上を買うことを表現しています。

大抵りんごや玉ねぎを買うときは

いくつかまとめて買いますものね。

 

つぎに pizzaやcheese, pepperoniなど、

aやsがない物の名前についての説明です。

これらは数の捉え方が、リンゴやタマネギほどシンプルではないので

数をさらに丁寧に説明したい!と思うのが「英語」なんです。

 

日本語を使う私達にとっては、

まったく気にならないんですけどねぇ。。。

 

なんだかわかりずらいかもしれませんが、

例えばこれらの名詞を

「水」との仲間と考えるとどうでしょうか?

a water.....一個の水?

違和感ありますよね。

 a glass of water, a bottle of water, a bucket of water, a tub full of water..

となって、はじめてちゃんと数えられます。

 

そう、ここまで明確にするのが英語なんです。

 

具体的に説明しましょう。 

ピザを食べたい時に

I want a pizzaと言うと

「ピザを丸ごと一枚食べたい!」という意味になります。

なので

I ate 2 pizzasと言うと

「ピザを丸ごと二枚食べた!」ことになります。

「二切れ」という意味にはならないんですよ。

 

でも本では We get a pizzaになっていません。

なぜかというと文中のWe get pizza!というのは

「ピザ(料理・というもの)が出来たよ。」

という表現だからです。

そう、

「ピザというもの」「ピザという料理・食事」を食べたいという時は

I want pizza.  Let's get some pizza for dinner.などのように、

数や量を明確にせずすませることもできるのです。

 

バーベキューで

Would you like some chicken? と聞かれて

Yes, I would like a chicken.と誤って答えてしまうと、

鳥を一匹丸ごと焼いてそれを1人で食べる、

みたいな感じになりますのでご注意を。

 

つまり「水(というもの)」「ピザ(というもの)」「チーズ(というもの)」

のように

数量や分量が具体的にわからない時や総称をいう時は

water, pizza, cheese のままでいいのです。 

 

けれども数や量が分かる時はどうしましょう。

pizzaは

I want a slice of pizza (一切れ)か、

I want a whole pizza と限定する必要があるんです。

 

a slice of pizza, two slices of pizza,  a whole pizza 

a block of cheese, a slice/piece of cheese

a stick of pepperoni, many slices of pepperoni, 

 a block of beacon, two slices of bacon,

a head of broccoli, some pieces of broccoli , などのようになります。

 

cheesesのようにcheeseが複数になる場合は、

チーズの種類が増える時などです。

が、それでもネイティブだと many kinds of cheeseといって単数ですませ、

cheesesという言葉をつかわないケースのほうが今は多い気がします。

 

長くなりました。今度は crustについてです。

SWR の"Dinner"は

We get a crust.で始まります。

実はa crustだけだと「表皮」や「パンの硬いところ」を意味するので、

パンの切れ端てきなイメージがあって、

それをお店で買うというのは

ネイティブからすると

実は若干無理があるようです。

 

通常は a good crust (良い焼き目、焦げ目)や、

a pie crust, a pizza crust, a tart crust のように

~の皮」といういい方で使われます。
 

ただ、一ページ目を We get a pizza crust.にしてしまうと

材料を買って、最後にWe get pizza!のサプライズにならないので

あえて無理をしてa crustになっていると思われます。

 

初心者向けのシンプルな英文ですので

絵を参考に意味が通じるものになっています。

 

若干 難しい話になってしまうのですが、 

a+ 形容詞 +名詞 というかたちになると

英語って落ち着くんです。

a 名詞よりも、より名詞の様子が限定されるので、話が通じやすくなる、というか。

だからcrustも 

前述した

a pie crust, a pizza crust, a tart crust のように

形容詞がつくとわかりやすくなります。 

余分な事ですが、かえってわかりずらくなりそうなのでこのへんで。。。

 

すこし疑問にお答えできましたでしょうか。

またわからなかったらいつでも聞いて下さいーー。

 

皆さんもわからないことがあったらいつでも連絡してくださいね。

Coach Mariko

つながるえいごはユニセフのスクールフォーアフリカサポーターですつながるえいごはユニセフ スクールフォーアフリカマンスリーサポーターです。

支援についての思い

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2013年02月10日 22:24
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