夏のメッセージ vol.2「英語を楽しむために、してはいけないこと」

2013年08月25日 08:04

みなさまこんにちは。

夏休みもあと一週間。
 
我が家は先週一週間、
北海道の釧路湿原、そして知床を訪れてキャンプをしたり、
大自然を堪能してまいりました。
どこに行っても水が冷たくて美味しかった。。。。
 
昨日の夜帰ってきましたので
まだ山のような洗濯物とキャンプ道具の片付けでうんざりですが、
 
ここはとにかく目の前のことに一つずつ向き合い、
コツコツと片付ける、
そんな気持ちでいます。
 
なんだか英語と一緒ですね。
 
前回は
英語に親子で継続して触れることの大切さについてお伝えいたしました。
今回はそれにあたっての要注意事項のおはなしです。
 
前回のお話はこちら→
 
 
 

英語を楽しむために、してはいけないこと

 

 

さて、毎日英語の本を読んだり歌ったりする中で、
是非しないように気を付けて頂きたい要注意事項がいくつかございます。
それは
 
・「お母さん(お父さん )は発音がわるいから。。。」
 「お母さん(お父さん)は英語をしゃべれないから」と
 
  自分を卑下すること
 
・「英語を話せたらいい学校にいけるよ」と
 本来の目的から逸れ、
 
  英語を「勉強」の域に貶めること。  
 
・「英語を話せたら格好いいから頑張りなさい」と
  過度に
 
  ミーハーに走ること。  
 
子供達の未来は計り知れなく、
彼らは歩くスポンジです。
私たちの世代の英語に対する
ネガティブな考えを刷り込む必要は全くありません、よね。
 
では具体的にどうしたらよいのかを説明させて頂きますと、
 
 
・絵本を読む時は、子供に聞かれない限り日本語に訳さない。
 意味がわからなければ、
 ごくゆっくり、絵を指差しながら二回ほど繰り返して読む。 
 
→これは絵本タイムを「勉強」にしないため。
大切なのは親子で触れ合う時間と捉えること。
もちろん日本語の本も一緒に読めるといいですね。
今すぐ理解することは重要ではないのです。 
 
 
・発音がおかしいかしら?と不安に思わず
「お母さん(お父さん)は英語を読める」と
 常に自信を持って声に出す
 
→日本の英語教育の或る意味すごいところは、
話せない人は多いけれど、テキストの理解力が高いこと。
文法、単語を詰め込んで来たおかげですね!
ですからお父さん、お母さん達は
絵本をお子さんに読んであげる能力はばっちりあります。
どうか自信満々で継続して頂きたいです。
 
 
・家の外で英語に触れる機会ができたとき(旅行や、外国の方と会う機会など)、
「あそこに何か書いてあるね。こんなことを言っているね。」と
会話をするのは良いですが、
「ほら、習っているでしょ、あれは何?」とテストをしない
ただ、子供がわかった場合はたっぷりと褒める
 
 
・親が英語を話すシチュエーションができたら、「体当たり」でむかう。
「しゃべれない、いやだ、どうしよう」と心の中で思っても、
絶対に子供の前で口には出さない!
 
→ 大人のクラスでいつも言っていることですが、
人間の脳は人の話を理解するとき、実は8割を視覚に頼ります。
つまり、実際の言葉は2割しか頭に入らない。
 
皆さんもこんな経験ありませんか? 
英語が得意で勉強熱心、
「上手に話したい」と思っている人のほうが、案外通じず、
笑顔、明るさ、親密さでジェスチャーと気合いで乗り切る
ガッツがある方のほうが
コミュニケーションできるという場面にであったこと。
 
とすると私たちは「英語を話す」練習よりも
「外国語でコミュニケートするための心の持ち方」をまず身につけるべきであるのです。
 
そして英語を話せることを過度にミーハーに捉えると、
人間というのは皆得意分野があり、それぞれの個性がありますから、
例えば理数系の子供は本来であれば全く持つ必要のない
「できない意識」を植え付けることになります。
 
英語を身につけることを目標にするのではなく、
英語で何かをやりたいから学ぶ、
というスタンスがことさらに重要になってくるわけです。
 
 
わたしがあるメーカーで仕事をしていた頃の話です。
米国の企業との合同プロジェクトを担当していましたので、
随分海外出張をする機会がありました。
入社数年の青二才に責任のある仕事を任せるこの会社は、
或る意味凄いというか、いい加減というか。。。
今思い出しても赤面する経験が沢山ありますが、お陰で大変勉強になりました。
 
提携企業との会議は
「経営・法務」
「研究・生産」
「開発・マーケティング」の
それぞれトップ同士が集うもので、
ごく形式的なものもあれば、
事務レベルでの懸案事項を最終合意に持っていくよう、詰めていくものもありました。
 
毎回同時通訳者を介しての会議でしたが、面白いことがありました。
我々サイドのトップは英語でペラペラと話せる方は誰もいませんでした。
ところが例えば製品の成分や生産方法、安全基準などに関わる話になりますと、
工場、研究所の代表は通訳を必要としない程理解し、
場合に寄っては英語で即答しているのです。
 
これには私は本当にびっくりしました。
つまり、彼らは自分の仕事を熟知している。
研究者は海外の論文を読むことも多いですから、
 
必要なこと、知りたいことは
日本語であれ英語であれ自ら身に付けることができることの典型
と思うのです。
 
としますと、
極論ではありますが、
未来を担う子供達は今すぐ英語をペラペラと話す必要は無い。
 
私たち大人はどうもすぐ結果を急ぎがちです。
 
やりたいことができたとき、
国や言語を超えて夢に進む時、
親世代のコンプレックスを背負うこと無く、
英語を手段として使い、
自ら工夫して学ぶことができるように、
私たちは子供達にあたたかくエールを送りつづけることが愛だと思うのです。
 
今回もおつきあい頂きましてありがとうございました。
次回は日本人がことさら気にする「発音」のお話です。
 
Ms.Mariko

 

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2013年02月10日 22:24
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