引き出し方・書き方考察

2016年05月20日 11:00

先日中級クラスさんで嬉しいことがあったのでシェアします。

このクラスでは日本語訳のついた新聞記事を

時々教材として使っています。

内容を理解したあと、みんなでその内容について話したり、

トピックを広げたりして楽しく話し合います。

 

記事によっては色々と感想や意見がでる時もありますし、

これは「気に入るかな?」とコーチが選んだものでも

それほどあまり盛り上がらないなんてことも時にはあります。

そんな時はもう少し掘り下げたい気持ちをぐっとこらえて、

子供達の集中力を優先してさっと流すこともあります。

 

今回の記事は自転車に乗る時のルールについて、

外国の人が日本人に質問する、というものでした。

いつも通り、精読、音読をして

内容を確認したあと

「これからコーチが海外からの旅行客役になって、

"Please help me.  I need your help." と質問するIdea Exchangeをするから

注意して内容を理解してね、」と前振りして

さらに少し時間を与えます。

そして、一つアイデアを出すたびに

Challenge Chartにスティッカーが貰えるよ

というインセンティブも伝えておきました。

 

このIdea Exchangeは

誰かの意見があることで、より全体の意見が広がる、

生徒同士が切磋琢磨できるレッスンです。

 

プリントを伏せて、机を離れ、

畳に座り、リラックスをして意見をかわします。

 

そして外国人であるコーチは皆に

「日本で自転車に乗りたいんだけど、ルールについて教えてくれないかな?

乗る前に何を知っておかなければいけないかしら?」

”I would like to ride a bike in Japan.  

Please tell me about the rules.  

What should I know before I start biking?” 

と相談しました。

 

そして挙がってきた結果が以下の写真。

出てくる、でてくる。

記事には書いていなかったことでも、

実際には

日常自転車に乗る際に気をつけなければいけない注意事項が

たくさん挙がりました。

 

友達が既に挙げたのと、意味的には同じルールでも、

捉え方を変えると別の表現になり、

その分獲得スティッカーも増えます。

 

みんなすごいなぁ!

 

他のクラスでも、4月から始めた新しい教材で、

やりたいことが沢山あって、

時間が足りなくなることもあります。

 

みんなが先を争って

手を挙げてくれて、指されない子は「ええーーっ」て悲鳴が起きたり

賑やかこの上なくて、スムースとはほど遠いレッスンですが、

もっと応えたい、対話したい、というキモチを引き出すために、

コーチは今日も頭を悩ませます。

 

でも、それにはまず楽しくなくちゃ、ですよね。

 

実際に、

「笑い」がある会社は

事業も発展する、という報告があります。

https://blog.world-u.com/laugh

だとしたら

笑いがある教室は

生徒の学びも伸びる、ということ。

 

楽しみながら、

自分たちでクラスをつくっている、という

参加意識を引き出すクラスが目標です。

 

 

しかし、ここで今回のメッセージ、

風向きが大きくかわります。

 

字が汚い。。。。。

どうですか?

上の写真の字、私のものです。

 

あまりに撮影したホワイトボードが惨めなので、

ここまでクラスの様子を報告しながら、

写真添付しようか迷う程でした。

 

言い訳ではありませんが、コーチはせっかちなんですよ。

レッスン中に板書すると

「時間がなくなる!」って焦ってしまうんです。

 

ちなみに1時間半のクラスで板書することは

毎回それほどありません。

なのであまり自分の字の汚さに

向き合うチャンスは

これまであまりありませんでした。

 

しかし、これはどうにかして

コーチ自身の「ゆっくり書くと時間がなくなる!」

というマインドセットを変えないといけないな

と自分を見つめることにしました。

 

そういえば、

4月から新しく入ってくれて、楽しく英語に取り組んでいるHちゃんが、

「沢山英語を練習したいから、

もう一冊ノートを買いたい」って言ってくれたんです。

 

(教室で新しく利用しているノートはこちらです。

縦に線が入っていて、文字間隔のバランスを取りやすい優れもの!)

 

で、そっか!

と思いました。

字を書くのが好きな子がいる、ということは

人の書く字を見るのが好きな子もいる、ということ。

 

私が板書する時間は決して無駄な時間ではないのだ、

それは学びの一部であり、

もっと丁寧にすべき

とて大切なことなのだと気付きました。

 

私は叔父が書道の先生だったり、

家族に字が上手い人が多くて

昔から自分の字にコンプレックスをもっていました。

上手でないことはよくわかっているし、

おまけにゆっくり字を書くことが苦手で、

書きなぐってしまうんです。

 

でも美しい字を見るのは大好き。

思えば学校で先生が板書してくれるのを

いつもジッと眺めるのが好きでした。

 

高校生になって数学が

トンとわからなくなって

辛くてしょうがなかったけど、

数学の先生の板書が天下一品でした。

 

ちなみにこの先生、

頭が◯げていらっしゃるのですが、

右サイドの髪を超ロン毛にしていて、

それを頭の上にのせていらしたんです!

 

重力に逆らいつつ、

滑らで丸い頭頂面におかれているだけのロン毛は

しょっちゅうはらはらと滑り落ちます。

 

これを首をちょっとひねるだけで

定位置に戻される仕草は

誠に見事でした。

 

おまけにお名前は鶴川先生。

 

マンガにでてきそうな強烈なキャラです。

 

思わず挙手をして、

「先生、右サイドロン毛にはもう存在理由はないのではないのでは?」

と質問してみたい気持ちにかられることはしばしばでしたが、

すごく優しい先生で、

生徒から「つるちゃん」と親しげに呼ばれていました。

 

つるちゃんの字の美しさはさることながら、

描く円は

黒板から近距離なうえ、

一筆書きでありながら

完璧な形をなしています。

 

放物線もとにかく美しくて、

数学の内容はさておいて、

私は鶴ちゃんが黒板に次々と展開していく

文字や図形にうっとりと魅せられていましたっけ。

 

そんなことをふと思い出して、

子供達は私の書く英語をよく見ているんだな、

とあらためて気付かされました。

 

「コーチみたいに素早く、正しく、丁寧に書けるようになりたい」と

子供達に刺激を与えられるようにがんばりますー。

 

ちなみに、これが先週の中級クラスの板書。

48枚あるDansinglish IIのConversation cardの順序を入れ替えて、

あれやこれやと制限時間内に23枚のカードをつかって

ストーリーのある会話をつくってくれました。

その際に伝えたルールです。

綺麗にはほど遠いですが、すこしは読みやすくなったでしょうか。

 

コーチ真理子

つながるえいごはユニセフのスクールフォーアフリカサポーターですつながるえいごはユニセフ スクールフォーアフリカマンスリーサポーターです。

支援についての思い

コーチからのメッセージ

2018年10月15日 17:06
2018年09月03日 13:31
2018年07月20日 12:21
アイテム: 4 - 6 / 76
<< 1 | 2 | 3 | 4 | 5 >>

お問い合わせ先

つながるえいご english studio admin@tsunagarueigo.com