目をそむけない、こと

2015年12月15日 10:43

 

英語を習い始めてまだ一年もたっていないH君の頑張りが目覚ましくて

今日も鳥肌もののレッスンを経験させてもらったので

プレゼン前でバタバタではありますが

勢いでメッセージを書いています。

 

今日のH君を例えると、

前月のNHK杯で叩き出した世界歴代最高得点、

もうこれ以上は無理だろうと誰もが思っていた驚愕のスコアを

またバルセロナで更新しちゃった

まさかまさかの羽生結弦くん!

みたいな感じでした。

 

もう随分前から、私の中ではH君の仕上がりは文句無しのほぼ満点。

まさかこれ以上やってくるとは想像だにしてなかったので、

「ここまで出来るのか」

「ここまで伸びるのか」と、

私のK点基準がぐぐっと変化した強烈な体験でした。

 

大勢の人を前にプレゼンをし、

正面をしっかり向いて、大きな声をだして、

しっかりためをつくる。文を区切って人を引きつける。

 

こう書くと簡単なことのようですが、

ここに到達するには近道はありません。

ひたすら自分に向き合い、弱点を克服して前に進む、練習あるのみなんですね。

 

H君とサポート役のご家族に脱帽です。

 

もちろんH君以外の皆にもドラマや感動を沢山もらっていて、

コーチは実にプレゼンテーションが楽しみです。

 

さて、先々週、リハーサルのビデオを全クラス公開しましたーーー。

ご家庭では

「いや、見ないで」「見たくない」など、色々な反応があったことと思います。

昨年のプレゼンテーション前にも今回と同様にリハーサルビデオを共有しました。

思いはその時と全く一緒です。

 

ビデオを記念にとるだけでは意味が無い!

 

練習のビデオこそしっかり撮影して、トレーニングに活用すべきであると思います。

音楽や、ダンス、その他のお教室でも活用されたらいいなと

大きなお世話でしょうが、思います。

 

もちろん教える方の負担は増えますが、

それをもって有り余る程、自分に向き合った後の子供達の成長が目覚ましいのです。

 

自分に向き合う、というキーワードで思い出したのが

12月7日の日経新聞に載っていた、鹿島アントラーズの柴崎岳選手の記事。

 

彼は利き足が右なのですが、

ずっと左足でスライディングタックルが出来るよう習得に取り組んで来たそうです。

 

その甲斐あって、大事な一戦で敵の前進をわずかな差で阻止しました。

それも左足で。

利き足の右足であったらボールには決して触れることはできなかった、

訓練の賜物のプレイでした。

 

「(利き足と反対の足で)一歩を出せるかどうかは無意識の世界。

無意識のプレイをどれだけ蓄えておけるかが重要なんです。」

そう柴崎選手は言っています。

 

英語をいつもスポーツに例えてしまう私ですが、

どれだけ無意識に英語をプレイするか、

その蓄えをどうコツコツと積み重ねるか、

そのヒントを探ろうと記事を読み進めました。

 

柴崎選手はその蓄えを増やすには

「意識的に改善していかないと、それを無意識でできるようにはならない」

と続けます。

 

柴崎選手の恩師はこう言います。

「あいつは好んでウィークポイントと向き合う。」

 

中学、高校時代の彼は、終ったばかりの試合のビデオをバスの中で見ながら、

すぐに自分のプレイを振り返って監督の意見を求めたり、頭の中を整理していたそうです。

 

確かに一番直視したくないのが自分。

己に向き合うには勇気が要ります。

思っていた自分と違う自分を正面から見つめるのは

だれにとっても辛いことですが、

これもトレーニングの一環と、日頃から慣れることでルーティン化してしまったらどうでしょう?

 

ちなみに、

ラグビーシーズンまっただ中、

トップリーグも大学選手権も盛り上がる上に

これから始まる花園が楽しみでしょうがないコーチですが、

ラグビーの日本代表は背中にGPSをつけて、

ドローンを跳ばして選手の動きを分析してたんですって。

凄い!

 

実はコーチがレッスンにビデオを活用しているのも、

自らの経験から信念をもってのことです。

柴崎選手の名言をつかわせてもらえれば、

「どれだけ意識して無意識化するか」の原点がここにあります。

 

コーチは今から7、8年程前

軽い気持ちではじめたヨガにどっぷり浸かり、

(いつものことですね)

始めてわずか9ヶ月でヨガの大会に出場してしまう、という

能天気なチャレンジをしています。

 

その地区大会に一緒に出場していたのが、

世界チャンピオンの

Joseph Enciniaさん。

幼い頃の大病を克服しての世界制覇に大いに心を動かされました。

https://www.youtube.com/watch?v=JE13B2LbdAc

https://www.huffingtonpost.com/marina-chetner/its-yoga-competition-time_b_4887700.html

 

大会にでる人はほぼみんな長年の経験のあるインストラクターなので

私みたいな「???」な人は殆どいないのですが、

同じ時期にヨガを始めた友人のTracyが、

前夫との間にいる長女が大会の開催場所であるテキサスのダラスに住んでいるので、

娘に久々に会いに行くついでに大会に一緒に出場しよう、というのです。

 

理由はどうであれ、

4人も子供がいて夫は超多忙なドクターで

それを支えながらめっぽう忙しい彼女がチャレンジをする、というので

もともとあまり考えないで動く私は

勢いで参加を決めました。

 

お互い時間のない身でしたが、

規定のポスチャーを特訓して、さらに二つ上級のポスチャーを追加します。

時間制限もあり、

ポスチャーの完成度だけでなく流れる様な優雅さ、集中度なども審査されるので

なんども通して練習しました。

その時に

デモンストレーションの時間を計るためにビデオをつかって自分を撮影したのがはじまりです。。。

 

っていうか撮ったのはいいけど見たくないー!

 

みたいなビデオですよ。

 

だってレオタードですし、

 

ポスチャーは惨めだし。

 

純粋に、「私何やってるんだろう?」と恥ずかしいわけです。

 

でも大会にレジスターしちゃったし、

インストラクターは熱心に教えてくれてるし、

仲間もいるし、

飛行機のチケットは取っちゃったし。

 

チャンピオンのYoutubeとつくづく見比べれば、

ポスチャーの精度を極めることができないのは明白ですが、

それ以外の精神的な要素;落ち着きであったり、冷静さ、集中力、そしてヨガを愛する心を

デモに盛り込むように何度も練習しました。

 

この大会に関しては面白い事が沢山あって紹介したいことが山ほどなのですが、

長くなってしまうので詳細ははぶきまして、

結果からいうと

 

最高!

とにかく楽しかった!

挑戦してよかった!

 

大きいホールのステージ上で大勢の前で審査されるのに

あんなに人々の視線が温かい経験はないだろう、

そのくらい妙に不思議な体験でした。

 

ヨガはそもそもスポーツなのか?との疑問もありますし、

他のスポーツと比べて大きく異なる価値観や要素を内包しているという理由もあるでしょうが、

そもそも全てが「想定通り」だったため、全力を出し切れたのかもしれません。

 

舞台に立っているのは

何度も向き合ったビデオの中にいる自分です。

それ以上にもそれ以下にもならない。

 

だから、練習したままをそのまま表現すればいい。

そう思ったらむしろ落ち着いて

無謀な挑戦を存分に楽しむ事が出来たのかもしれません。

 

平凡な主婦をスポーツ選手と比べるなんておこがましいのですが、

私のちっちゃな可能性の中であっても、

何度も練習することで

柴崎選手の言うように「意識して無意識化」することができた。

そんな経験だと思います。

 

そんなわけで、

結果ではなく、プロセスを大事にする身としては

私の中で起こった気づきは大変大きいものでした。

それが今につながっています。

 

自分の弱点・ウィークポイントに向き合う訓練は

その厳しさ以上の実りをもたらしてくれる、と強く思う所以です。

 

ちなみに練習で背中をめっぽう痛めてしまい、

大会当日は服を脱ぎ着するのも辛かったので、

コンペティション終了後は一ヶ月弱ヨガをお休みしました。

 

しかし不思議な事に久々にレッスンに行くと、

自分の体がすっかり変わっていたのに気づきました。

肩が今までよりずっと開くようになっていたのです。

大会に向けての練習でも自分の成長を感じてはいましたが、

強烈なブレークスルーは時間差をもって訪れるようです。

 

みなさんもプレゼン後の自分の変化を楽しみにしていてくださいね!

 

再び話しは戻りますが、

H君の英語に取り組む姿勢に、今一度襟を正す思いでいます。

 

プレゼンテーションまであと4日間。

英語の出来を競う大会ではありません。

プレゼンテーションはみんなの成長を祝うお祭りです。

 

一年に一度の年末のイベント、皆で一緒に楽しみましょう!

 

    ヨガの大会で自分の番を待つコーチです

 

つながるえいごはユニセフのスクールフォーアフリカサポーターですつながるえいごはユニセフ スクールフォーアフリカマンスリーサポーターです。

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